与党が民主党から自民党に代わりました。
今回の選挙において消費税増税は大きな論点の一つでした。与党が民主党から自民党になったことで、増税自体の流れは変わりませんが、低所得者対策に違いがあります。民主党は低所得者に現金を給付をするという「給付付き税額控除」であるのに対し、自民党は食料品などを低税率とする「軽減税率」としています。
軽減税率を採用している他国の例ですが、冷たいサンドイッチと温かいハンバーガー、バターとマーガリンで税率が違ったり、店で食べるか持ち帰りかでも税率変わったりさいます。税率が何%になるかによって売上が大きく変わることになりますので、関連する業界にとっては死活問題になるでしょう。
また、軽減税率は会計処理が複雑になります。現行の制度のままでやる場合、同じレシートのの中で複数の税率のものが入っているため、税率ごとに入力をする必要がでてきますし、同じ領収書でもどんな目的で消費したのかが分からなければ処理ができないことになります。これではあまりに煩雑なためインボイス方式が検討されると思われます。これは請求書や領収書にどれだけ消費税を預かったか記載されており、それを集計して税額控除するものとなります。(詳しくはこちらの財務省ページ)
今後の動向に注目していきたいと思います。