副業で赤字が出たと装うよう顧客の会社員らに指南し、所得税を不正に還付させたとしてコンサルタント会社「グローバルワークス」の本多弘樹容疑者(34)が逮捕されたニュースが有りました。
こういった副業で赤字を作って還付を受ける、という話は時折耳にします。要は売上を数10万程度計上し、経費を何百万も計上して赤字を作り、本業の給料と相殺させて本業の税金を還付するわけです。
もちろん業種によっては立ち上げ時に多大の経費がかかり、結果として赤字になってしまうケースはあるのですが、今回の事件では「架空の副業」とあるのでまっとうに事業をせずにあくまで脱税するために事業をしている形を取ったものと思われます。そして自宅の家賃や個人的な飲み会を交際費として計上したり、場合によっては架空経費の計上もしていたかもしれません。ニュースによると100人以上のサラリーマンに総額4,000万とのことで、一人あたりでは40万程度とそこまで派手にはやっていないようですが。
私が気になったのは指南していた社長の存在が発覚した理由です。このコンサル会社のホームページを見てみたのですが、不正還付の手法は記載されておらずサイトから発覚した事は無さそうです。また税理士でもないので申告書の税理士欄に名前を記載しないでしょうし調査にも立ち会っていないでしょう。
私も税理士として安易な脱税は戒めつつ、正しい知識できちんとした節税プランをご提案していきたいと思います。
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