決算法人説明会

先日、江東西税務署にて7月に決算を迎える法人向けに法人税の講師をして来ました。テキストは用意されているので、その内容を説明するだけで良いのですが、テキストの分量に対して説明の時間が短いのです。1時間で法人税全般を説明しなければならず、どこを削ったら良いか悩ましいところです。

参加者が未経験者なのかベテランなのか、大きな企業か中小法人か、利益が出てるか出てないかで、説明すべき範囲が変わってくるかと思います。そのため説明会の冒頭で参加者にヒアリングをしたところ経験者・中小法人・利益が出ている、という感じの会社が多かったため改正論点や税額控除を中心に説明しました。

これまでの税額控除や特別償却は、機械や備品等への投資に対する物が多かったのですが、最近は雇用者を増やしたり、給与を増やすことで受けられる税額控除が導入されていましてこれらの税額控除は比較的幅広い業種で利用することができますので、特にこのあたりを中心に説明しました。

こういった人的資源に対する税額控除が増えているのはやはり失業率の改善やデフレ脱却を目指す明確なメッセージだと思います。これらの税額控除は利用できる法人も多いかと思いますので利用できるよう積極的に計画を立ててみてください。

イデミスギノ

今時間が2時間ほど空いてしまったのでイデミスギノという銀座のケーキ屋さんでケーキを食べています。食べログなどでも長年上位をキープしている人気店なのですが、平日に銀座に来た時には時々食べに来ます。

アンブロワジー 「神々の食べ物」という意味らしいです

アンブロワジー 「神々の食べ物」という意味らしいです

ここのお店は持ち帰りの出来ないイートイン専用のケーキがいくつかあるのですが、海外のコンクールで優勝したアンブロワジー(右写真)なんかも店内専用なので、せっかくなら店内で食べていこうという感じになります。

経営的な観点から言えばこうすることでお客の何割かは店内に誘導できて喫茶エリアを有効に埋めることもできるので上手いやり方といえるでしょう。こちらのお店の場合持ち帰りができない理由が「溶けてしまうため」ということなのです。ムース系が多いこのお店ならではといった感じですので、他の店舗で同じやり方をするには理由付けが難しいかもしれませんね。

その弊害とも言えるかもしれませんが、ここのケーキはムースば殆どで、新作が出てもやっぱりムースなので正直言って飽きます。口の中で溶けていく感じは繊細でとても美味しいのですが、ちょっとは変化を付けてほしいというのも正直なところ。

こちらのシェフの弟子だったという自由が丘のパリセヴェイユの方が、食感にアクセントがあったり変化が楽しめるので個人的には好きです。

税理士向け営業セミナーに参加して

先日、税理士向けの営業セミナーに参加して来ました。

全部で3部あり、第1部はWEBマーケティング、第2部は金融機関の借入交渉、第3部は開業税理士向け、と言った内容でした。

Webマーケティングはご本人がWEBを活用して実際に売上を上げているのが良く分かり、実例を交えながら何故そういうやり方にしたのかを具体的に説明し、第2部は元銀行マンが借入の審査の現場を明かしながら交渉手法を説明してくれて、とても為になるものでした。

問題は第3部のセミナーなのです。50過ぎの税理士が開業税理士向けという漠然としたテーマで話をしたんですが、酷い内容で聞いていてイライラしてくる程でした。お年寄の先生にありがちな自慢話を何度も繰り返し、しかもそれが明らかな法螺話なのです。

「お客さんは毎年に100件~200件と増えて今は何千件もあります。しかも解約は年に1件あるかないか。うちのやり方でやれば調査なんて年に2~3件程度しかありません。従業員も毎年4~5人採用してみんな幸せに働いていて辞める人なんていません!(中略)従業員数は今18名です。」

あれ??開業して30年以上経っているのに人数おかしくないですか?その顧客数をその人数で回せるんですか?と思いつつもまぁ自慢したくてしょうがないだろうと聞き流していたんですが、この後にこの税理士さんの売上の増やし方を伝授して頂きました。

「他の税理士からうちに乗り換えた場合、最初の年に前の税理士のやり方で作った申告書とうちの申告書の2つを作ります。そしてどれだけ節税できたかをお伝えします。うちのやり方なら100万~200万くらいはすぐに節税できます。そしてその節税額の半分を請求したらみんな喜んで払ってくれるんです。だから解約なんて無いんです。」

この税理士さんのお客は大半が不動産所得の個人とのことでした。個人の不動産所得で200万~400万の所得を減らすのは難しいので、消費税の節税かな、と思いつつ聞いてみたところ次のような話でした。

「1つは小規模企業共済に加入してもらいます。2つ目は青色申告控除で65万を控除します。3つ目は減価償却の耐用年数を減らしたり定率法をに変えます。これをやればすぐに100万は節税できます。お客さんは節税できてうちは売上上がってどっちも幸せです!」

え・・・それをやってお金もらうんですか?と正直驚きました。小規模企業共済は公的制度であり節税の効果はありますがこれで報酬をもらうようなものでは無いと思います。年金基金や付加年金を勧めてその節税額から上前をはねるようなものです。

青色申告控除については記帳することを条件に控除ができるものなので、記帳代行の報酬の代わりということであればこれはありでしょう。別途報酬を貰っていたなら論外ですが。

最後の減価償却の変更については節税とは言わないものです。減価償却費を増やすことで確かにその年の所得は減りますが、その分将来に償却できる金額が目減りすることになります。要は将来の経費を先取りしているだけであり、税金が減った分将来の税金が増えることになるのです。ましてや累進課税であるためトータルの税金はむしろ増える可能性すらあります。それに対して節税できた年だけそこから報酬を取るというのは、相手に知識がないことを利用して搾取しているといっても過言ではないでしょう。

そもそも節税というのは税理士にとっては当然の仕事であり、複雑なスキームを使ったものはともかく、この程度の節税案で別途報酬をもらうようなものでは無いと思っています。当事務所は目先の利益にとらわれず本来やるべき事を行っていきたいと考えております。

不正還付を利用した脱税指南で逮捕(判決)

以前こちらのブログで不正還付を利用した脱税指南について触れさせて頂きました。

本日その事件の地裁での判決が出ました。求刑懲役2年、罰金1000万円に対し、懲役1年8月、執行猶予4年、罰金600万円という判決でした。

2010年7月〜12年4月、架空の事業損失を計上して確定申告する方法で、顧客49人の05〜11年分の所得税計約2531万円を脱税させ、「社会的影響は大きく悪質。税還付の誘惑につけ込んで脱税をそそのかし、多数の顧客を犯罪に陥れた」と指摘したとのことです。

脱税手法については詳細にはわかりませんが、恐らくは安易に実在しない架空の経費を計上しただけと思われます。また最近でも関西で国税局OBの税理士等も逮捕されていますが、これも架空の貸付金を回収不能に見せかけるという非常に安易な手口です。

こういったやり方では税務署の調査が入ったら即発覚するようなものでありますし、悪質と判断され重加算税の対象となります。もちろん税務調査が入らなければ発覚しませんので、それに味をしめて何度も繰り返す人もいるのは事実です。しかしそんな不確実性の高いやり方に高い顧問料を払って将来にリスクを抱えてやるのはオススメしません。

また対銀行に対して粉飾をするというのもよくある話ですが、そのコンサルタントの手法も非常に安直で驚きます。この前見かけたのは単に売上と売掛金を水増しするだけというもので、結局その売掛金は滞留し続け、翌期以降に売上を戻さざるを得なくなります。

こういったやり方は即効性が有りその場を凌ぐには有効かもしれませんが、将来的に大きな副作用が生じるものです。そういったやり方でなく、長期的に会社の体力を付けながら、不測の事態にも対応できるような会社に成長できるようアドバイスしていく方針であります。

路線価をgoogle mapから見る方法

相続税や贈与税において土地の評価をする際に路線価図というものを参照して計算を行います。これは国税局が毎年発表するもので国税局HPから見ることができるのですが、これがまた非常に見づらいのです。

土地勘のある場所であればまだ分かるのですが、全く知らない場所ですとほんとうに大変です。住所検索や拡大・縮小なんかも出来ないため、まずはグーグルマップ等で場所を見つけてそれを参照しながら何とか探し当てるしかありません。なのでグーグルマップで路線価が見れたら便利なのになぁと思っていたところ、便利なサービスを提供してくれている方がいました。

それがこの「rpamap.jp」です。開くと見慣れたグーグルマップの地図が出てきまして、本家と同じような操作が可能です。そして地図の所々には公示地価を示す赤い丸がありまして、そこをクリックすると左側に「地図情報」と「ポイント情報」が表示されます。ポイント情報は価格や地積・容積率・地価の推移まで見ることができます。

で、肝心の路線価はというと左上にある「全国地価マップ」というボタンを押すと別サイトに飛びますがそちらで路線価を確認することができます。直接国税局の路線価ページに飛ぶわけではないのですが、とりあえず路線価を確認するだけならこれで充分です。

路線価だけならリンク先の全国地価マップで検索して確認も出来るんですが、rpamapの良いところはグーグルマップと連携しているのでより探しやすいということと、地図上で距離や面積の測定が出来る事です。地図の上に距離測定・面積測定とあるのでそれを押して範囲指定すると自動で測定結果が出ます。申告時は現地での測量が必須ですが、簡易的な評価であればとりあえずはこの測定でも何とかなりますね。あとは航空写真で現地の状況が見られるのも利点です。これらのことはgoogle map単体でも出来ることなのですが、その機能に路線価図へのリンクや公示地価が組み合わさったことで、このサイト一つで色々見ることができるようになります。

税理士はもちろん不動産業界の方や物件の購入を検討している方なんかも利用してみてはいかがでしょうか。製作委員会の方、更新作業頑張ってください。

パティスリーリョーコ

スイーツ税理士としてのおすすめ情報第3弾です。
最近開拓した中で一押しなのが品川区高輪台にあるパティスリーリョーコです。

近くに我が家のお墓があるので墓参りの際に時折買って帰るんですが、これまでシュークリームやミルフィーユなどの定番ものを食べてきたんですが、どれも美味しかったです。

そして1ヶ月ほど前ですがこのレシフというケーキを食べました。

(ただ、残念ながらフェイスブックによると春限定&一日30個限定らしいです)

(ただ、残念ながらフェイスブックによると春限定&一日30個限定らしいです)

「ヌガーのクリームと苺、ピスタチオのブリュレをマカロンでサンドしたケーキ」なんですが、苺の酸味とヌガーとピスタチオの相性が良くて非常に美味しいです。さらにマカロンの食感がサクサクして久々の大ヒットの一品です。

先日紹介したピエール・エルメのイスパハンと見た目は似ていますが、違ったタイプの味と触感でこちらもお推めです!

お店の情報はこちらにも載っていますのでご興味有る方は御覧ください。